疑問の屍体

   疑問の屍体

 その奇怪なる蠅男の署名《サイン》入りの脅迫状が、こうして二通も揃ってみると、これはもはや冗談ごとではなかった。 鴨下ドクトル邸の広間に集った捜査陣の面々も、さすがに息づまるような緊張を感じないではいられなかった。 中でも、責任のある住吉警察署の正木署長は佩剣《はいけん》を握...

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蠅男の脅迫状

「あッ、これは玉屋氏に出した蠅男の脅迫状や。あんた、どこでそれを――」「まあ待ってください。こっちが玉屋氏宛のもので、そこの絨毯《じゅうたん》の上で拾った。もう一通こっちの黄色い封筒は、この暖炉の上の、マントルピースの上にあった。その天馬の飾りがついている大きな置時計の下に隠してあったのです」「...

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監視の警官が一人ついたまま

 署長があたふたと階下《した》へ下りていく後を、村松検事は追いかけるようにして、大広間の方へついていった。焼屍体のあった大広間は、監視の警官が一人ついたまま、気味のわるいほどガランとしていた。 警官の挙手の礼をうけて、室内に入った署長は、そのとき室内に、異様の風体の人間が、火の消えた暖炉《ストーブ...

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