宝塚の一銭活動写真

 と、帆村探偵は心の中で非常に大きい駭《おどろ》きを持った。――密室に煙のように出入することの出来る背丈八尺の怪物!「蠅男」を勘定から出すと、イヤどうも何といってよいか分らぬ恐ろしい妖怪変化となる。果してこんな恐ろしい「蠅男」なるものが、文化|華《はな》と咲く一千九百三十七年に住んでいるのであろう...

このエントリーの続きを読む≫

— posted by id at 06:03 pm  

犯人の人数が多くて

 この踏台に代るようなものが室内にあるかと見廻したが、低い椅子の外に何にも見当らなかった。しかも今台につかっている丸卓子のほかはなんにも動かさなかったというのだから、ますます不思議である。 では犯人の人数が多くて、軽業《かるわざ》でもやるように肩車をして、総一郎を吊りあげたろうかと考えるのに、これ...

このエントリーの続きを読む≫

— posted by id at 06:02 pm  

答に出た「蠅男」

「ええ、なんですって。この犯行にどの位時間が懸るというのですか。うむ、それは頗《すこぶ》る優秀なる質問ですね。――」 帆村は腕を組んで、犯行の時間を推定するより前に、なぜ糸子が、このような突然の質問を出したかについて訝《いぶか》った。

   答に出た「蠅男」

「犯行に費した時間はというと、そ...

このエントリーの続きを読む≫

— posted by id at 06:02 pm  

T: Y: ALL: Online:
Created in 0.0110 sec.

http://harlowvts.org.uk/